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帝人フロンティア/起毛しないかさ高素材を開発/汗処理と保温性を両立

2020年08月04日(Tue曜日) 午後1時4分

 帝人フロンティアは汗処理機能と保温性を両立させた「サーモ フライ」を新たに開発した。21秋冬向けから展開し、2020年度5万メートルの販売を計画する。まずはスポーツを中心にアウトドア用アンダーウエアやアスレチック、ライフスタイル型アスレジャーなどの用途に展開し、学販やユニフォーム、カジュアル、ファッションなどにも広げていく。22年度50万メートル、25年度100万メートルを狙う。

 サーモ フライは特殊異形断面ポリエステル繊維「オクタ」を使ったダブルラッセルの半裁品で、「汗処理機能と高い軽量保温性の両立」「環境配慮型」を視点に開発した。ダブルラッセルを真ん中で裁断することで、起毛加工せずにかさ高な構造とした。肌面に使う立毛面が「オクタ」で、表面は「デルタ」や「アスティ」になる。

 オクタは中空糸に8本の突起を配列した糸断面を持つ。8本の突起で繊維間に空隙ができ、高い保温性と軽量性を実現する。同じ直径の糸に比べて約半分の軽量性を実現する。独自の緩やかなコイル状捲縮構造を持つため、捲縮(けんしゅく)のない糸を使ったダブルラッセルの半裁品に比べて高い接触温感と柔らかな風合いを実現する。オクタの微細な溝が高い吸汗速乾性を実現する。

 オクタは再生ポリエステル化が可能。起毛加工をしていないのでマイクロプラスチック排出量の抑制も期待できる。