深センアパレル・トップに聞く“新機軸” 第5回/深セン市呉越服飾「フレーム・ファン」創業者 範 麗麗 氏/高級レディースを卸売り

2020年08月07日(Fri曜日) 午後3時58分

 深セン市呉越服飾は、高級レディースの自社ブランド「フレーム・ファン」を、ブティックなどに卸売りしている。バイオーダーの海外製生地が8割を超えるこだわり派で、日本のニッターとの取り組みを拡大中。創業者の範麗麗氏に、フレーム・ファンの詳細や今後の計画を聞いた。(上海支局)

  ――御社は、自社ブランドの高級レディースを卸売りしています。

 当社は深セン、上海、杭州の製品卸売市場に店舗を構え、ブティックなどを対象にODMを手掛けてきました。2015年にフレーム・ファンを立ち上げ、ODMから自社ブランド販売にシフトしました。もっとも従来と同じB2Bで、卸売市場の店舗を通じブティックやネット通販などの顧客に販売しています。

 ――ブランドコンセプトは。

 高品質の生地を使い、欧州のトレンドを意識したデザインを打ち出しています。仕事でもプライベートでも着られるカジュアル寄りのデザインが多いです。30~50歳のファッションにこだわる、教育レベルの高い女性がターゲットで、価格はシャツ650~1200元、スーツ1400~2000元、コート1280~1880元です。

  ――日本製生地の採用はありますか。

 8割以上が日本と欧州の海外製生地です。昨年から和歌山のニッターとの取り組みを始めました。初年度取引額は約100万元でしたが、今年はもっと増やします。

 日本製は原料からこだわり、品質が安定していると思います。染色加工のレベルも高く、中国で生産できない生地も少なくないです。

  ――納期は問題ありませんか。

 当社が採用する生地のほとんどはバイオーダーです。イタリア製は75~100日、日本製は50~65日かかっていますが、問題ありません。

 一方、製品のリピート生産への対応のため、今年から生地の一部を自社でストックすることにしました。

  ――ネット通販の自社展開は。

 新型コロナウイルス禍で卸売市場が休市した3月に、大手ネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」に出店しました。販売は上々で手応えを感じています。心配した返品率は2割にとどまっています。

  ――今後の計画は。

 小売りにも参入します。目利きの消費者が多い東京か香港に1号店を出し、その後中国本土で出店していきたいです。

(おわり)