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技術の眼

2020年08月13日(Thu曜日) 午後1時27分

 「技術の眼~NEW WAVE GENERATING TECHNOLOGY~」では将来的にニューウェーブを巻き起こしうる重要な技術にスポットを当て、紹介する。

〈YKK/0.03MPaの防水保証〉

 長梅雨が明けたら、台風シーズン。7月豪雨といい、雨(水)対策が日常生活に不可欠になっている。YKKの防水性能を備えた「ビスロン」ファスナー「アクアシール」は、2004年ごろから開発・販売。ウエットスーツ、ウインタースポーツウエア、レインウエア、テントカバー、防水靴など幅広い分野で使用されている。

 樹脂射出ファスナーのため、従来の金属製水密気密ファスナーやコイルタイプ簡易防水ファスナーに比べ、軽量で柔軟性が高い。№10「アクアシール」は全て工場出荷時に0.03MPa(水圧の単位、メガパルス)の防水保証が付く。

 発売開始当初は熱可塑性ポリエステルエラストマー材とポリウレタン材の2本立てだった。主な需要がウエットスーツのため、ネオプレンゴムとの接着相性や、加水分解との兼ね合い、耐久性や防水性向上などを勘案し、耐水エステル系ポリウレタン材に集約した。

〈アテックス/電動ファン付き寝具〉

 アテックスはこのほど、「空調寝具 快雲SOYO」の販売を開始した。形状を工夫して多様な寝姿勢に対応するとともに、ファン付きで寝具の中を風が流れてさらっと快適な寝心地を提供する。自社直販サイトや通販ルートで販売する。

 直径約12センチの三つの筒状の部位を組み合わせた鳥居のような形状が特徴。仰向け、横向き、うつぶせなど自由なスタイルに対応する。同社では「11以上の使い方ができる」とアピールする。

 中材には繊維状樹脂が立体的に絡まり通気性と弾力性のある「3Dエアファイバー」(ポリエステル)やポリエステルわたを使用。筒状の足元部分に二つのファンを搭載することで、寝具の中を風が流れて熱と湿気を放出する。

 プログラムは3段階あり、好みや室温に合わせて調整できる。USB対応のACアダプター仕様で手持ちのモバイルバッテリーにつなげられ、コードレスで使える。

〈リンクサス/好きな服をEHウエアに〉

 防災用品、熱中症対策商品などを企画開発するリンクサス(大阪市中央区)は20秋冬向けに、衣服に取り付けることで電熱(EH)ウエア化できる「パッとヒーター」を発売する。

 付属の面ファスナーで服に取り付けることで、お気に入りの服をEHウエアにできる。服だけでなく、マフラーやクッションなどの小物にも取り付け可能。

 別売りで発売する専用のバッテリーセット(3350mAhのバッテリーと充電器)は同社の電動ファン(EF)付きウエア「クーリングブラスト」にも使用できる。

 今夏のクーリングブラスト用バッテリー(6700mAh)もパッとヒーターに利用可能。

 ヒーター部分のサイズは14×29センチ。クリップ付きのボタンにより、3段階に温度調節ができる。弱で約15時間、強で約4時間稼働する。

〈東レ「ヒトエ」/「暑さ対策用サービス」開始〉

 東レはNTTテクノクロス(東京都港区)、ゴールドウインとの連携による「暑さ対策プロジェクト」として、心拍数と衣服内の温湿度を計測できるセンサーと専用ウエアを組み合わせ暑熱環境下での体調不良の予兆を検知する「暑さ対策用サービス」を8月から開始した。

 NTTが開発した小型センサー、専用アプリと東レ、ゴールドウインが開発した専用ウエアとのセットで同サービスを提供する。

 心拍数と衣服内の温湿度を同時に計測できるシャツ型センサーを初めて商品化。専用ウエアに装着する小型センサーの重さは約12グラムで約50時間連続使用ができるため利便性も両立させた。

 専用ウエアは肌への密着性が高く、運動中でも安定的に高い精度でデータを取得できる東レの「ヒトエ」を活用。東レ製のシャツ型、ベルト型、ゴールドウイン製のノースリーブ型をそろえる。

〈フランスベッド/離床支援の介護ベッド〉

 フランスベッドは、四つのポジションに変形し、寝姿勢から立ち上がり姿勢までサポートする介護用電動ベッド「離床支援マルチポジションベッド」の販売とレンタルを本格化する。利用者の“自立”を助け、介護者の負担を軽減することで、介護人材不足や老々介護など深刻化する介護課題の解決を図る。

 簡単なボタン操作で①寝姿勢のベッドポジション②ソファのようにリラックスして座れるリクライニングポジション③床に足を付けて座れるシーティングポジション④立ち上がりや車椅子などへの移乗を促すスタンディングポジション――に変わる。

 背上げと同時に、両サイドが中央に向かって緩やかに湾曲するサイドアップ機能で安定した座位姿勢を保持。背上げや膝の角度を自由に調整できるので、ベッド上でのリハビリもしやすくなる。バッテリーがあるため、停電時でもベッドポジションに戻せる。

〈空調服/空調ベビーカーシート〉

 空調服(東京都板橋区)はこのほど、電動ファン(EF)付き「空調ベビーカーシート」を、共同開発した育児用品販売ダッドウェイ(横浜市港北区)のブランド「ベビーホッパー」から発売した。共同開発品としては今春発売した「空調抱っこひもカバー」に次いで第2弾となる。

 EFウエア「空調服」で採用している「生理クーラー」メカニズムによって、汗が蒸発する際の気化熱で体温を下げることで、体温調節機能が未発達の乳児を熱気から守る商品。

 内蔵ファンから取り込んだ外気を独自開発した立体メッシュ構造の「スーパースペーサー」で背中全体に行き渡らせて風の流れを作り、汗を素早く蒸発させる。

 ハイシートタイプのベビーカーに合わせ、高い位置にファンを設置可能。暑さによって風量切り替えは2段階調整できる。価格は1万3千円。