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クラレ/次期中計は22年度に始動/コロナ考慮して後ろ倒し

2020年08月14日(Fri曜日) 午後1時8分

 クラレは、次期中期経営計画の開始を2022年度(22年12月期)に変更する。新型コロナウイルス感染拡大が世界経済に与える影響が見通せないことから、本来は21年度だった開始時期を1年遅らせる。次期中計は26年度までの5カ年とし、来年1年間をかけて計画の中身や方向性を精査する。

 同社は20年12月期が最終の中期経営計画(3カ年)を進行中で、今年は総仕上げと次期中計策定を行う重要な年だった。しかし、新型コロナの感染拡大という不測の事態が起こり、来年度上半期までは経済回復が期待できないと予想。次期中計のスタートは22年度が良いと判断した。

 次期中計の最終となる26年度は創立100周年に当たる。ありたい姿として「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を掲げる。中計策定の具体的作業はこれからになるが、ワーキンググループを組織して議論に入った。

 5年後の繊維事業やトレーディング事業について伊藤正明社長は、明確なイメージは持っていないとした上で「繊維資材を例にしても現状のままではいけない」との認識を示した。

 トレーディングも「学校体育衣料などが少子高齢化の影響を受けかねない。中身を変える必要がある」と語った。

 単年度計画の21年度は、事業別で回復の度合いは違ってくるものの、世界経済は全般的に低調に推移して劇的な回復は期待しにくい。ただ設備投資などについては「実行しなければならない戦略投資はある。それらは着実に進める」(伊藤社長)とした。