中国 7月の生産・消費・投資/回復基調が続く/繊維業は再びマイナス局面

2020年08月18日(Tue曜日) 午後1時26分

 【上海支局】中国国家統計局によると、2020年7月の社会消費品小売総額(小売売上高)と工業増加値(工業製品の付加価値)、20年1~7月の固定資産投資は、回復基調を維持した。

 繊維関連は社会消費品小売総額の下落幅が再び拡大、工業増加値は2カ月連続で下落した。ここ数カ月の回復からマイナス局面に転じた。

〈1.1%減に回復 衣料品は下落幅再び拡大/社会消費品小売総額〉

 20年7月の社会消費品小売総額は3兆2203億元で、前年同月と比べた名目増減率は1・1%減だった。1~2月からの落ち込みが続いたが、下落幅は6月から0・7ポイント縮小した。

 うち衣料品(衣類・靴・帽子・ニット品)は889億元で、2・5%減った。下げ幅は6月に比べ、2・4ポイント拡大した。6月まで2カ月連続で縮小していたが、再び拡大に転じた。

 20年1~7月の社会消費品小売総額は20兆4459億元で、前年同期に比べ9・9%減った。うち、ネット通販小売額は9%増の6兆785億元。モノのネット通販小売額は5兆1018億元で、15・7%増えた。うち衣料品は0・9%減った。

〈Ⅴ字回復続く 繊維業は17・4%減/1~7月の固定資産投資〉

 20年1~7月の固定資産投資額(農家を除く)は32兆9214億元で、前年同期に比べ1・6%減った。1~2月から6期連続で前年同期を下回ったが、下げ幅は1~6月に比べ1・5ポイント縮小した。不動産投資の回復などが貢献した。

 製造業の投資は、10・2%減った。輸出不振の影響で2桁%の落ち込みが続いた一方、下げ幅は1・5ポイント縮小した。

 うち繊維業は17・4%減だった。下げ幅は5ポイント縮小したものの、主要産業の中で最大の自動車産業に次ぐ水準だった。

〈上昇幅横ばいの4.8% 繊維業の上昇幅縮小続く/工業増加値〉

 20年7月の一定規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値は、前年同月に比べ4・8%増えた。4カ月連続で上昇した。上昇幅は6月から横ばいだった。

 主な41産業のうち、25産業が前年同月を上回った。前年同月を超えた産業は、6月から1産業減った。

 うち繊維業は、0・7%増えた。上昇幅は6月から2・5ポイント縮小。2カ月連続での縮小となった。マスク生産が落ち着いたことが背景にあると見られる。

 生産販売率は98・4%で、前年同月から横ばい。6月からは0・6ポイント拡大した。

 輸出出荷額は、1・6%増の1億399万元だった。上昇幅は6月から1ポイント縮小している。

 1~7月の一定規模以上工業企業の物価要因を除いた増加値は、前年同期に比べ0・4%減った。うち繊維業は3・7%減だった。