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豊島「フードテキスタイル」/糸の展開を本格化/12色は備蓄、6色は別注対応

2020年08月20日(Thu曜日) 午後1時26分

 豊島は廃棄食材を染料に活用するプロジェクト「フードテキスタイル」で8月から糸の展開を本格化させている。これまでは生地や製品だけでの展開だったが、多様な顧客ニーズに応えるため糸もラインアップに加えた。綿100%で計18色のバリエーションがあり、うち12色は糸を備蓄し6色は別注で対応する。

 展開する糸は「さくら」「抹茶」「ブルーベリー」「赤カブ」「ルイボス」「コーヒー」といった6種類の食品残さを活用した。基本となるカラーはこの6タイプで、トップ染めしたわたと生成りのわたの2種類を混ぜたり、トップ染めしたわたのみを使ったりして色の濃淡を表現した。

 備蓄する糸は2種類のわたを混ぜたタイプで、トップ染めしたわたの量が全体の4分の1と2分の1を占める糸をそれぞれ6色そろえる。最も濃い色となるトップ染めしたわただけを使った糸は6色で別注での対応となる。番手はいずれも30単、40単で展開する。

 使用している綿はトルコ産のオーガニックコットンで、今後は綿100%だけでなくサステイナブルな原料を使った混紡糸なども開発する。

 同プロジェクトは廃棄予定食材を食品メーカーや農園などから買い取り、染料を抽出する。同社の管理の下、染色から紡績、織布、編み立てなどの工程でどのような流通経路を経たのかが分かる仕組みを構築、徹底したトレーサビリティーを実現している。