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旭化成「ベンベルグ」裏地/中国テーラー向けで拡販/ネットでのプロモーションに意欲

2020年08月24日(Mon曜日) 午後1時5分

 「ベンベルグ」裏地を展開する旭化成のライニング営業部は2020年度、国内、北米、欧州では苦戦を避けられないと見通しているものの、いち早く市況が回復基調に転じた中国市場でユニフォーム、オーダー、婦人3分野での販促を強化し前年並みの販売量確保を目指す。

 旭化成によると、19年度は天候不順やアパレル側の生産調整などの影響を被り同社も苦戦を強いられたという。中国に展開する合弁企業・寧波宜陽賓覇紡織品では、工場移転が当初計画よりも遅れたほか、年明けの新型コロナウイルス禍に伴うロックダウン(都市封鎖)で国内以上の苦戦を避けられなかったという。

 欧州では、ベンベルグの持ち味であるサステイナビリティーを地道に訴求してきた取り組みが市場に浸透。アパレルが上質化を志向する流れも重なり、「販売量を大きく伸ばせた」と言う。

 20年度は中国市場での取り組みに力を入れ、特にテーラー分野向けの差別化裏地やネット販売中心の婦人向けの販売量を伸ばす。

 中国では昨年、消費者へのPRを強化する一環として、大手アパレル・歌力思(ガリス)と共同で店頭プロモーションを実施。動画や下げ札、POP、原料見本(コットンリンター)などを展示しベンベルグの特徴、サステイナブル物性を訴えた。

 反響は大きく「ベンベルグ裏地のプレゼンスを高める効果があった」とみており、20年度は新型コロナ禍の影響を踏まえ電子商取引(EC)分野で影響力の高いブランドやネットによるプロモーションの実施を検討する。

 商品開発では、家庭での水洗濯に対応する新商品の開発を進めており、21春夏から販売を立ち上げる。洗濯時の防シワ性能を大きく改善したという。