展示会の “ニューノーマル”(6)

2020年08月31日(Mon曜日)

カテゴリーで分け動画を配信   

 瀧定名古屋の婦人服地部は2021春夏展示会を開催できなかった代わりに動画の配信という手法を取った。同シーズンのテーマや生地、カラー情報の説明に加え、展示会場を再現したウェブ展示会など五つのカテゴリーに分け動画を作成し顧客に配信。顧客からは好評だったが、それをどう実商売に結び付けるかという課題もある。

 配信はユーチューブを活用し6月上旬から始めた。まずは「カラー分析」「シーズンディレクション」の2動画、その後は「ウィズコロナ時代に向けた素材の追加情報」「ウェブ展示会」「営業課リコメンド素材提案」の3動画を配信した。顧客にはメールとハガキで案内を送付し、パスワードとユーザー名を入力することで視聴できるようにした。

 「カラー分析」、「シーズンディレクション」については、これまでもセミナー形式で開催しており、顧客に対し直接説明をしていた。顧客からは好評でセミナーを聴講したいという要望もあったため、今回の動画にも組み込んだ。

 「ウェブ展示会」は同社のホールを利用して展示会場を再現し、視聴した人が実際の展示会場に足を運んでいるような動画に仕上げた。シーズンイメージやテーマに沿った製品、生地などを映し出し、会場に訪れているような臨場感を演出した。

 配信は8月上旬まで続け、五つの動画の累計再生回数は3150回だった。特に「ウェブ展示会」が好評で1千回再生されたほか、カラー分析やシーズンディレクションも人気だった。ただ、担当者は「動画の配信という形のため、こちらからの一方通行になってしまった」と振り返る。

 今後も動画配信は続けていく予定。新型コロナウイルス禍によって対面での商談が難しくなっており、動画配信は情報発信の一つの手段と見る。ライブ配信で双方向にやり取りできる仕組みや顧客がサンプル依頼をできたりする仕組みなども検討する。

(おわり)