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旭化成アドバンス 繊維資材事業部/過去最高益を目指す/コロナ関連商材が絶好調

2020年09月03日(Thu曜日) 午後1時7分

 旭化成アドバンスの繊維資材事業部は、衣料繊維事業が振るわない中、2020年度は「繊維資材で過去最高益を確保し衣料繊維をカバーする」(橋本薫取締役専務執行役員繊維本部長)方針を掲げる。

 同事業部はマスク向けに不織布、耳ひも、ノーズワイヤーのセット販売に乗り出すなど新型コロナウイルス感染症に関連する繊維資材の販売に力を入れている。医療機関向けの販売が好調な除菌シート「ソフライト」では業務用以外の販路の掘り起こしを進めている。

 7月からマスク向けのメルトブロー不織布、スパンボンド、耳ひも、ノーズワイヤーのセット販売をスタートさせており、「この取り組みが爆発的に伸びている」。

 新型コロナに関連する商材の販売には継続的に力を入れていくとしており、「ベンベルグ」による布マスクの開発も進めている。

 同社は新型コロナ禍に伴い増大している巣ごもり需要を取り込んでいくため、日用雑貨品を中心とする2次製品のネット通販サイト「住ごもり(すごもり)生活」を楽天に開設しており、近く布マスクをラインアップし本格販売を立ち上げる。

 ソフライトはレーヨン・ポリエステルによる3層構造の不織布で商品化した除菌シート。「高性能が認知され異次元の荷動きを示している」と言う。アパレルや量販店(バックヤード)、一般小売りなどへの販促を強化しており、一層の市場浸透を目指す。

 抗ウイルス加工を施したテキスタイル、不織布の開発にも着手しており、21春夏から織物、ニット、不織布による販売を立ち上げる。

 東京五輪に向けた建築需要の盛り上がりを背景に19年度、スパッタシート向けの耐炎繊維「ラスタン」の販売量は過去最高となった。20年度は新型コロナ禍で前年ほどの活況を呈してはいないものの現在、開発を急ぐ不織布の販売を下半期(20年9月~21年3月)中に立ち上げ、その分をカバーしたい考えだ。

 20年度上半期は生活資材、産業資材向けの販売が伸び悩んだものの、新型コロナ禍の影響でマスクやサージカルガウン向けの不織布、「タイベック」による防護服の販売が好調に推移したため、事業部トータルでは前年並みの業績を確保できると見通している。