インドネシア/競争力低い繊維産業/コロナで大打撃

2020年09月03日(Thu曜日) 午後1時21分

 インドネシアの繊維産業は、元々競争力が低く、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化で衣料品の需要が減ったあおりをもろに受けて打撃を大きく受けた。業界関係者が指摘する。「ジャカルタ・ポスト(電子版)」が8月27日伝えた。

 繊維業界研究機関インドテックスの研究者で、インドネシア合成繊維生産者協会(Apsyfi)事務局長のレドマ・ギタ・ウィラワスタ氏は8月26日に行われた討論会で、「インドネシアの繊維産業は、エネルギーや物流コストの高さ、低生産性、同産業の川上から川下まで何重にも課される付加価値税といった理由から、周辺諸国に比べ競争力が弱く、これが長年の課題になっている」と説明した。

 世界貿易機関(WTO)のデータによると、2018年の世界の繊維製品の市場シェアは、インドネシアが1・58%なのに対して、ベトナムは4・59%、バングラデシュは4・72%だった。インドネシアは09年の1・66%からシェアを落とした。

 同じく討論会に出席した産業省防衛・地域化・国際産業アクセス局のドディー局長は「インドネシアの繊維業界は、過去10年間に機械や設備の刷新を怠り、生産性が低いまま競争力を失った」と述べた。

 中央統計局によると、今年第2四半期(4~6月)のインドネシアの繊維縫製業の売上高は前年同期比14.2%減少した。製造業全体の6.2%減に比べ、減少幅が大きかった。

〔NNA〕