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モリリン「モコフィーロ」/韓国で本格生産開始/初年度は1200トン計画

2020年08月27日(Thu曜日) 午後4時13分

 モリリンは韓国に新設した工場、モリリンファイバーコリアで原着ポリエステル長繊維糸「モコフィーロ」の本格生産を始めた。既に韓国向けの販売を始めており、今後、日本や中国での販売もスタートする。初年度は1200トンの生産計画を立てる。同社が合繊長繊維の工場を新設するのは初めて。

 工場は韓国・忠清南道の唐津市に位置しており今年7月に竣工した。出資はモリリン100%で出資金額は約6億円。モコフィーロの生産のみで、原料となるカラーチップの製造から手掛ける。モコフィーロのマザー工場という位置付けで、今後中国やASEANの工場にチップを供給しグローバルに生産できる体制を構築する。

 モコフィーロは5千色という豊富なカラーバリエーションに加え、高い色の再現性を誇る同社の差別化素材。1色500㌔からの小ロットにも対応するほか、これまでの原着糸では困難とされてきた杢(もく)調の糸も製造できる。糸だけでなく、モコフィーロを使った生地や製品も提案する。

 原着糸のため色が落ちないことはもちろん、染色工程を経ていないため水や薬品、CO2の削減につながり環境負荷の軽減を図った。サステイナブル素材として、ユニフォームやカーシート向けをはじめ、副資材、ファッション、スポーツ向けなどへの用途開拓を進める。

 今後は原料に再生ポリエステルを使用するなど、よりサステイナビリティーの流れに沿ったモコフィーロの開発も進める。さらに、機能材を練りこみさまざまな機能性を付与することなども検討する。