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展示会の“ニューノーマル”(4)/旭化成アドバンス/海外もにらんだウェブ展を検討

2020年08月27日(Thu曜日) 午後4時14分

 当初、4月に計画していた「エコセンサー総合展」の開催を新型コロナウイルス感染拡大の影響で断念した旭化成アドバンス。

 その後、6月開催を目指していたものの、それもやむなく中止となり、代わって同社にとっては初めてとなるウェブ展示会「エコセンサーWeb総合展」を7月21,22の両日で開催した。

 アウター、インナー、スポーツ・ユニフォームの3部門が連携。約2カ月の準備期間を経て、環境に配慮した全社ベースの戦略素材群「エコセンサー」を大々的に打ち出した。

 エコセンサーは「ベンベルグ」、再生スパンデックス「ロイカEF」、再生ポリエステル、同ナイロン、オーガニックコットンの5本柱で構成されている。

 実際の販売が先行しそうなスポーツでは、ダウンウエア用の軽量極薄織物「インパクト」、透湿防水織物「ソファンデ」、ニットの暖か素材「モイステックス・ホット」のエコセンサー版を21秋冬向けの主力素材としてプロモートした。

 アウターでは、21春夏からベンベルグ100%でアパレルとの共同企画を立ち上げる予定だったが新型コロナ禍で中断。21秋冬スタートを目指した話し込みが続けられている。

 今回はオープンな展示会ではなく来場者を一定規模に限定したため、期間中のアクセス数は700前後になったという。

 アウター、スポーツ、インナーの3部門が予約制でプレゼンを行ったのは事前に見本反を送った150社にのぼった。約100品番を各ユーザーに送付。全てのハンガーに再生紙を採用した。

 来場者からの反応は「この形式で十分」とか「ウェブではやりにくい」などまちまちだったと言う。ただし、事前に送った見本反を手にしながらウェブで商談をできたことは好感をもって受け入れられた。

 現在、次シーズンに向けて同社は実際の展示会をやるのかウェブ展を継続するのか、あるいは両方やるのかを検討しており、次回の展示会を11月に開催することを検討している。

 次回展は規模を拡大し裏地や繊維資材も合わせた「旭化成アドバンス総合展」としての開催を予定する。海外ユーザーへの提案もにらんだ英語版のウェブ展開催にも意欲を示している。スポーツ部門は自社のスペースを活用した内見会の開催も計画している。