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クラレクラフレックス/メルトブロー21年中にフルへ/業績反転へ選択と集中

2020年09月08日(Tue曜日) 午後1時20分

 クラレクラフレックスは現在、メルトブロー不織布を年産1800トンから同2700トンに増設する設備投資を進めており、11月から量産をスタートさせる。新型コロナウイルス禍に伴いユーザーからの引き合いに応じ切れていないマスク用フィルター向けなどで拡販を計画しており、来年1年間をかけて新設備をフル操業へともっていく。

 クラレグループは2020年12月期をゴールとする中期3カ年計画に取り組み、クラレクラフレックスは初年度、2年目と「計画を上回る業績を達成した」(松尾信次社長)と言う。

 最終20年は新型コロナ禍に伴い大きな影響を受けたため、同グループは21年には単年度の事業計画で臨み、22年から新しい中期5カ年計画をスタートさせる戦略へと変更した。

 クラレクラフレックスは5カ年計画を踏まえ、21年は選択と集中を徹底するとともに経費削減、コストダウンを改めて強化し、22年から再び成長軌道へと回帰させたい考えだ。

 メルトブローでは、当初の計画にはなかったマスク向けを増産するための設備の導入も進めている。当面、マスク向けの販売を優先させるとともに、夏場に着用するときの快適性をテーマに開発した通気性の高い原反を浸透させるための販促活動に力を入れる。

 主力の乾式「クラフレックス」では、新型コロナ禍の影響で苦戦に転じた国内の立て直しを急ぐとともに、「カウンタークロス」を海外市場にも普及・浸透させるために強化してきたこれまでの取り組みを「全面的に見直さざるを得ない」との認識だ。

 飲食店や量販店バックヤードといったカウンタークロスの主戦場で安全・衛生を求める機運がさらに強くなると見通しており、除菌や抗ウイルスのような機能性を付与するための開発にも意欲を示している。