宜興市中長色織/トップ染め糸使いを強化/アパレル向け織物が苦戦で

2020年09月09日(Wed曜日) 午後1時20分

 【上海支局】先染め織物の製造卸、宜興市中長色織(江蘇省無錫市)は、トップ染め糸使いの織物を強化する。目的は、海外での新型コロナウイルス禍の影響で苦戦するアパレル向けの挽回。設備更新にも取り組み、製品の高付加価値シフトを進める。

 同社は関連会社での糸染めから、自社工場での前処理、織布まで一貫で手掛けている。織機を50台持ち、日産能力は約2万メートル。売り上げの8割がアパレル向け、2割がホームテキスタイル向けだ。売り先は海外に特化しており、日本向けが売り上げベースで3分の1を占める。

 アパレル向けは数年前から芳しくなかったが、今年は新型コロナ禍が重なり「過去にない厳しさ」(陳孟斌董事長)と言う。ホームテキスタイル向けは“巣ごもり消費”が追い風になっているとみられ、順調にオーダーが入っている。

 アパレル向けの巻き返しのため、製品の高付加価値シフトに取り組む。一つは、トップ染め糸使いの織物の強化。小ロット・多品種で展開することで、大手メーカーと差別化する。

 設備更新や自動化設備の新規導入、人材教育による品質向上にも力を入れていく。