明日へ これが我が社の生きる道 染色加工編(81)

2020年09月11日(Fri曜日)

衛生を視点に機能加工拡充  高橋練染

 高橋練染は1948年に創業し、67年にプリント服地の最終整理仕上加工に参入した。プリント生地の産地として分業体制が整う京都で、最終工程となる整理仕上加工で服地の品質や快適性を追求してきたが、近年はその技術を生かして開発した機能加工も注目を高めている。機能加工は薬剤から独自開発しており、自社ブランド展開の拡大にもつながっている。

 現在54歳の高橋聖介社長が3代目として2003年に会社を引き継ぎ、機能加工の開発を本格化した。新しい柱を作るために涼感や温感、表面加工などさまざまな開発に取り組む中で、「臭い」に焦点を当てた開発に着手し、制菌加工や抗ウイルス加工の開発につながった。機能加工は、生地の風合いを損なわず高い洗濯耐久性を実現するなど整理仕上加工で培ってきた技術を生かしており、「生地の最終までコントロールできるのが強み」とする。

 機能加工の開発と並んで自社ブランドの育成にも取り組んできた。現在は衛生関連製品の総合ブランド「ココロケア」に力を入れており、抗菌・抗ウイルス加工「デオファクター」を展開している。

 デオファクターは天然鉱物ミネラル(鉄・カリウム・アルミニウム・チタン・ゼオライト)の高純度液を使った独自の加工。鉱物ミネラルが空気中の酸素と水分に化学反応して活性酸素を作り、有害物質の分解効果を発揮する。薬剤の調合を変えて制菌、抗ウイルスなどで展開しており、抗ウイルス、制菌(一般と特定用途)、防カビなどでSEKマークの認証を取得している。

 足元では特に抗ウイルス加工が注目を高めており、展開分野はユニフォーム、インナー、寝装・インテリアなど大きく広がった。顧客の要望に応じて自社での加工だけでなく海外生産も可能としており、薬剤を持ち込んで技術指導を行い、台湾、中国、ベトナム、マレーシア、タイなどで加工ができる形にしている。

 今後、自社ブランドの育成にさらに力を入れる考えで、衛生加工の幅も広げていく。

(毎週金曜日に掲載)

高橋練染

住所:京都市右京区山ノ内宮脇町1―1

代表者:高橋聖介

設備:連続ソーパー2台、単独ソーパー4台、ヒートセット機2台、中間乾燥機2台、特殊風合加工機3台、デカタイザー1台、検反機8台、布目矯正機2台、スポンジングマシン1台など。