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旭化成 ベンリーゼ事業/Fマスクで新規エリア開拓/コロナ対策品好調で上半期は前年増

2020年09月15日(Tue曜日) 午後1時10分

 旭化成のベンリーゼ営業部は主力のフェースマスクで中国以外の市場開拓を改めて強化するとともにフェースマスク、工業用ワイパー、医療用ガーゼに続く第4の柱用途の掘り起こしに意欲を示している。

 同社はキュプラ長繊維不織布ベンリーゼを2017年に増設後、年産5500トン体制で展開しており、フェースマスクが50%、ワイパー、ガーゼがそれぞれ20数%を占めている。

 2019年度は中国勢との競合激化に伴いフェースマスク向けの販売が落ち込んだため、ベンリーゼトータルも伸び悩んだという。

 20年度は、新型コロナウイルス禍に伴いマスク用ライナー材向けの販売が急拡大。ロックダウン(都市封鎖)によって中国から日本へのガーゼの輸入が停滞したため、ベンリーゼが使われているガーゼ「ハイゼ」への引き合いが急増したという。

 さらに、白十字が展開する消毒アルコールタオル「ショードックスーパー」でも、新型コロナ禍に伴う特需が発生したため、上半期は「予算も前年実績も上回った」(山下浩一ベンリーゼ営業部長)と言う。

 上半期の貯金で20年度は前年増を確保できると見通しており、下半期以降はフェースマスクで中国、日本、韓国以外の市場開拓に取り組むとともに、新規アイテムの開発に力を入れる。

 この間、中国・上海や米国、ロシア、中東ドバイなどで開かれたコスメティック関連の展示会でベンリーゼをPRしてきたが、20年度は新型コロナ禍で展示会が相次いで中止・延期となったため、ウェブ展の開催を検討し始めた。

 増設後の新設備を早期にフル稼働させるため、第4の柱用途の開拓を急ぎたい考えで、ベンリーゼのサステイナブルな持ち味、生分解する物性も生かしながらディスポーザブルを中心とする生活雑貨用途を掘り起こす。