ベトナム/EUの供給網食い込みへ/EVFTA活用で

2020年09月15日(Tue曜日) 午後4時25分

 ベトナム政府は、8月1日に発効した欧州連合(EU)との自由貿易協定(EVFTA)を活用した同地域のサプライチェーンへの食い込みを図る。

 EUが新興国と結んだ最も意欲的なFTAとされ、ベトナム側からは競合国に先んじて経済連携を進めることができると期待する声が出ている。政府公式サイトが9日に伝えた。

 商工省多国間貿易政策局のルオン・ホアン・タイ局長は「EVFTAで、新たなサプライチェーン構築に向けた大きなアドバンテージを得た」と語った。発効後1カ月間で発給された「EUR1」(原産地証明書に相当)は7200通。衣料品など繊維製品、靴、水産物などの主要な供給元となりたい考えだ。

 EU加盟27カ国の昨年の総輸入額は1兆9349億ユーロだった。ベトナムからは344億ユーロ(シェア1・8%)で国・地域別で11番目に多く、2015~19年の年平均成長率は9・3%。毎年増加が続いており、EVFTAを起爆剤にトップ10入りが視野に入っている。

 一方、多国間貿易政策局からは、「地場企業はバリューチェーン(価値連鎖)の末端で満足し、大きな投資に踏み込まない傾向がある」との見方も出ている。

〔NNA〕