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シキボウ/緊急2カ年計画を実行/まずは衛生関連商品の拡販

2020年09月17日(Thu曜日) 午後1時5分

 新型コロナウイルス禍によって事業環境が激変する中、シキボウは2020年度下半期(20年10月~21年3月)から21年度(22年3月期)まで緊急2カ年計画を実行する。繊維部門は引き合いが急増している抗ウイルス加工など衛生関連商品の拡販を進めるのと並行して、“新型コロナ後”を見据えたモノ作り戦略を実行する。

 同社は20年度を最終年度とする3カ年中期経営計画を実行していたが、新型コロナ禍で計画の前提条件がまったく変わってしまった。世界的な経済低迷の影響が全事業に及んでいることから、緊急2カ年計画を策定し、業績の下振れを最小限に抑えることを目指している。

 この中で繊維部門は「今期の業績の落ち込みを最小限に抑えながら、ウイズコロナ、アフターコロナに向けてどうするべきかを考え、準備する」と加藤守上席執行役員繊維部門長は話す。まずは引き合いが急増している抗ウイルス加工など衛生関連商品を拡販する。これにより新型コロナ禍によって他の分野・用途の需要が減退しているダメージを補うことを目指す。

 その上で「緊急対策と並行して、ニッチ分野で競争力のある商品のモノ作りに取り組むという基本戦略を追求する」。特に衛生関連商品、環境配慮型商品、サステイナブル商品に重点的に取り組む。

 衛生関連商品は生地への抗ウイルス加工や抗菌・制菌加工だけでなく機能糸での提案も強化することで幅広い用途での普及に取り組む。環境配慮商品は、サステイナブルな科学的農法で栽培された米綿を使った「コットンUSA」認証商品や燃焼時の二酸化炭素排出量を抑制する特殊ポリエステル繊維「オフコナノ」などの活用を拡大する。

 加藤上席執行役員は「新型コロナ禍によって事業環境は激変した。繊維製品も売り方、提案方法、販売チャネルなどが変化するだろう。こうした変化に対応したモノ作りを徹底する」と話す。