明日へ これが我が社の生きる道 染色加工編(83)

2020年09月25日(Fri曜日)

織物メディアや消費者向け製品も

 コーテック(岐阜県大垣市)はインテリア向けを主力に産業資材や衣料副資材の染色加工を手掛ける。元々は衣料向けの毛芯地の加工が中心だったが、時代の流れに合わせて業容を変化させてきた。近年は受託加工だけでなく自販事業として、屋内外の広告に使われる織物メディアや最終消費者向けの製品販売も進める。

 1952年創業の同社は毛芯地の染色加工専業メーカーとしてスタートした。その後は紳士服地向けの接着芯の加工も手掛けるようになり会社の規模は順調に拡大。85年ごろにはインテリア関連の部署も立ち上げ、既に導入していた広幅のテンターを活用しインテリア向けの比率を高めていった。

 現在、ロールスクリーンやカーテンといったインテリア向けの売上高比率は50%を占める。芯地などの衣料副資材は30%、自動車ドアの内張りや不織布などの産業資材は20%ほどとなっている。今期(2021年5月期)は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けいずれも苦戦を強いられている。

 3・6㍍幅のテンターを保有しており広幅織物に対応できるのが強み。小野浩一常務取締役営業部長(56)は「片面の樹脂コーティング加工なども広幅でできる」と語る。さらにボンディングなどの加工技術のほか、抗菌や光触媒、防炎、遮光といった多種多様な機能加工もそろえており、顧客のあらゆるニーズに応えられる生産体制を敷いている。

 6、7年前にインクジェットプリンターの導入を機に織物メディアへの展開を始めた。広幅で両面プリントした商品がなかったことから今後需要が高まると見込んだ。昨年には関連する展示会へ出展するなど積極的にPRを進めている。

 同社の織物メディアの商品群は「プリム」というブランド名で展開。両面転写プリントを施し遮光度が高く反対側から柄が透けて見えないのが特徴だ。ほかにも光拡散性や裏面に滑り止め機能が付いたメディアなど多彩な商品をそろえており、「今後も引き続き力を入れていきたい」と意気込む。

 最終消費者向けの製品として4年ほど前から窓ステッカー「ペタテック」を販売する。さまざまなカラーや形のステッカーがあり、窓に貼ることで装飾性を持たせ、外からの目隠しにもなる。簡単に貼れて奇麗に剥がせるのも特徴だ。

 今年の3月には新シリーズとして知育パズル「おまどキャンバス」をネットで発売した。ステッカーを組み合わせて動物の形にして窓に貼って遊べることから、新型コロナ禍による巣ごもり需要と重なり販売が伸びた。今後は新たなオリジナル商品の販売も計画している。

(毎週金曜日に掲載)

◇コーテック◇

社名:コーテック株式会社

本社:岐阜県大垣市米野町3-30

代表者:朝田惠子

主要設備:連続糊抜精練漂白機2セット、樹脂加工機 7セット、ラバーベルト型防縮機3台、熱処理機 1台、煮絨機1台、染色機28台、毛焼機1台、起毛機2台、コーティング機 3台、ホットメルト樹脂コーティング加工機9台など

月産能力:120万㍍

従業員数:163人