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クラレトレーディング/ベトナム生産を高度化/初のウェブ展開催

2020年09月25日(Fri曜日) 午後3時22分

 クラレトレーディングはユニフォーム事業で、ベトナム拠点を活用した海外生産に差別化糸、高機能糸を導入し生産品種・アイテムの高度化を進める。現状で15%前後を占めるベトナムでの生産比率を2020年度(12月期)をめどに20%超に引き上げる。

 19年度は前半が堅調だったものの後半で苦戦し、トータルの販売は前年並みだったという。企業別注向けが好調を維持したほか、備蓄ワーキング向けの荷動きも良かったと言う。

 新型コロナウイルス禍に伴い6月くらいから影響が出始め、備蓄ワーキングも在庫の調整局面を迎えるなど全般的に市況は低迷。同社も苦戦に転じ、「先行きは極めて不透明」(香取雅之ユニフォーム部長)との認識だ。

 同社はこの間、ベトナムを駆使したオペレーションで作業服、白衣向けのテキスタイル、製品OEMを拡大してきた。

 これまでは汎用糸による企画が中心だったため、今後は差別化糸、高機能糸でテキスタイル、製品OEMに厚みを持たせ、現状で15%前後まで引き上げてきたベトナム比率を20%台に乗せる。

 年末から年明けにかけて衣料・クラベラ事業部としてのウェブ展開催を計画している。ユニフォームでは、消臭「シャインアップ」やオフィス向けの梳毛調「ソリビア」、導電「クラカーボ」などを出展する。

 練り込みで開発中の制菌素材、後加工で開発中の抗ウイルス素材を「ウェブ展に間に合わせたい」としている。ここに来て作業服などからも抗ウイルス素材を求める声が強まっているという。

 環境配慮型の素材群を「エコトーク」ブランドに統合し拡販に取り組んでおり、ポリエステル全体に占めるエコトークの比率を現状の30%から来年には50%に上げる。

 電動ファン付きウエアでは今後、低価格品と高機能品との二極化が進むと見通しており、同社は既にラインアップする消臭や遮熱素材で高機能品のゾーンにアプローチする。