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シキボウ/パリコレに抗ウイルス加工登場/「アンリアレイジ」が採用

2020年10月01日(Thu曜日) 午後1時5分

 フランス・パリで開催中のパリコレクションにシキボウの抗ウイルス加工「フルテクト」が登場した。コレクションに参加しているデザイナー、森永邦彦氏のブランド「アンリアレイジ」がフルテクトを採用した作品を9月29日に発表した。欧州のファッションショーで抗ウイルスなど衛生機能加工が採用されるケースはこれまであまりなかっただけに、注目の動きとなりそうだ。

 アンリアレイジはこれまでもテクノロジーや新技術を積極的に用いた独創的な洋服を作ってきた。新型コロナウイルス禍を契機としたウイズコロナ、アフターコロナ時代の到来を踏まえ、今回のコレクションではメディカルテクノロジーとファッションを融合させることで人を守る洋服の実現を目指した。

 そのためには高い機能性を持つテキスタイルが必要になる。そこで衛生加工で豊富な実績を持つシキボウの抗ウイルス加工であるフルテクトが選ばれた。フルテクトは2006年にシキボウが開発し、これまでもマスクや防護服、ユニフォーム、寝装品などに採用されている。今年4月には通常のコロナウイルスであるコロナウイルス(ヒト)に対する抗ウイルス効果も確認した。新型コロナウイルスもコロナウイルスの亜種のため、同様の効果があると推定できる。

 欧州のファッションコレクションに抗ウイルスなど衛生機能加工が登場したことで、ファッション分野での機能加工素材に対する認識が大きく変わる可能性がある。ファッション分野での認知度が高まることで今後の普及に弾みがつきそうだ。