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担当者に聞く ユニフォーム最前線(3)/シキボウ/繊維部門営業第二部 次長兼ユニフォーム課長 橋本 康典 氏/新型コロナ禍での要望に応える

2020年10月01日(Thu曜日) 午後1時11分

  ――2020年度上半期(4~9月)は新型コロナウイルス禍が直撃しました。

 非常に厳しい商況です。元々、ユニフォーム地は昨年度下半期から流通在庫増加などで市況が軟調でしたが、そこに新型コロナ禍が加わり、ビジネスが一時的に止まってしまいました。緊急事態宣言中は一般衣料向けの受注が大きく落ち込みましたが、ユニフォームも同様です。7月以降は徐々にオーダーが戻ってきていますが、完全回復には至っていません。新型コロナ禍で経済が打撃を受け、製造業でも働く人員が減少し、飲食や宿泊などサービス業も店舗休業や時短営業などの打撃が大きく、ユニフォームの需要が減っています。これまで堅調だった企業別注ユニフォームも新規案件がストップしていました。ここにきてようやく動きだしたところです。

  ――一方で新たな需要も生まれています。

 新型コロナ禍によってユニフォームに求められる機能も変わるでしょう。例えば抗ウイルス加工「フルテクト」への引き合いが急増しています。ワークウエアはまだそれほどではありませんが、スクールユニフォーム向けでは実際に受注も増えています。今後、企業ユニフォームでも採用が増えていくのではないでしょうか。特に対面業務が必要なエッセンシャルワーカー向けでの需要が期待できます。こうした要望に応えることが重要です。

  ――今後の見通しと戦略は。

 新型コロナ禍による打撃から回復基調にあるものの、完全に回復するまでは時間がかかるでしょう。今期は我慢の時です。ですから、引き合いが増えているフルテクトや制菌加工「ノモス」などの衛生機能素材を拡販し、他の落ち込みをカバーしながら市況の回復を待つことになります。備蓄アパレル向けでも既存商品にフルテクト加工を施したタイプを提案します。スクールユニフォーム用途は比較的安定していますから、ここでもフルテクトなどの提案を進めます。

 14日から大阪でユニフォーム素材展示会を開催します。ここで燃焼時の二酸化炭素発生量を抑制する特殊ポリエステル繊維「オフコナノ」を使ったユニフォーム素材なども紹介します。こうした提案で“新型コロナ後”に向けた準備を進めることが重要になります。