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旭化成ロイカ事業/顧客共闘で側面支援/「ロイカEF」を世界4極で

2020年10月05日(Mon曜日) 午後1時20分

 旭化成のロイカ事業部は顧客が展開するテキスタイル、製品を側面支援するための商品開発、マーケティングに重点的に取り組む。GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)認証を取得する再生スパンデックス「ロイカEF」の拡販を計画しており2021年度以降、タイや日本での量産をスタートさせる。

 新型コロナウイルス禍に伴い20年度上半期はアパレルテキスタイル向けの販売で苦戦を強いられていたが、下半期に入って東南アジアや欧米スポーツ向けが徐々に回復基調に転じているという。

 このため、下半期は顧客との連携を改めて強化する方針で、スピード感をもった素材開発、製品の共同企画などを通じ側面から支援していくための取り組みに重点化する。

 同様の取り組みを海外にも広げていくため昨年9月、中国・広東省広州に駐在員1人を派遣している。中国では、会員制交流サイト(SNS)なども活用。業績好調な電子商取引(EC)アパレルへの企画提案を強化し新規サプライチェーンを掘り起こすとともに、日系SPAに対するフォローにも取り組みサプライチェーンの拡充を図る。

 かねて同社はプルミエール・ヴィジョンやアンテルフィリエール、イスポといった海外展でロイカEFを「エコ・スマート」ブランドで打ち出し、ロイカEFによる開発、企画提案に力を入れてきた。

 これまではドイツ工場(旭化成スパンデックス・ヨーロッパ)で生産してきたが、21年3月からタイ工場(タイ旭化成スパンデックス)と守山工場、22年年初から台湾工場(台塑旭弾性繊維股フン)でもロイカEFの量産に着手し、世界4極でグローバルなユーザー対応ができる体制を構築する。

 消臭「ロイカCF」の販促にも力を入れており、パンストから始まった用途開拓はインナー・肌着へ広がり、ポロシャツやマスクでも販路開拓を実現。あるSPAとは、これまで耳ひもだけだった取り組みが今年度から身生地へも広がった。