機能と持続可能性  北陸ヤーンフェア (上)

2020年10月07日(Wed曜日)

今回は37者が参加

 糸の総合展示会「北陸ヤーンフェア2020」が21~22日、金沢市の石川県産業展示館(4号館)で開催される。今回は「サステイナブル&ファンクション~ヤーン・ビヨンド・ジ・アース」をテーマとし、糸の周辺を含めて特徴的な商品が披露される。

 同フェアは石川県繊維協会と福井繊維協会の共催となってから今回で3回目を迎える。開催地は石川県、福井県の順番で交互に変わり、石川県での開催は2回目となる。1回目は40者、2回目は59者が出展し、今回は37者が参加する。初出展は増井、スミテックスインターナショナル、三菱ガス化学、AMOT、コスモサミット、キョウトテックスの6社となる。

 新型コロナウイルス禍のため、今回は開催をどうするかについてギリギリのタイミングまで議論された。リスクを避けて中止する選択肢もあったが、開催を決断。石川県繊維協会の大宮睦夫会長(ムツミテキスタイル会長)は「防疫対策を十分に講じた上で、思い切って開催することを決めた」と話す。出展者数は前回に金沢で開催された1回目とほぼ同数だが、会場面積は約2倍の広さを確保して密にならないようにし、入場者数は1700人を超えないよう制限を設けるなど各面で対策を講じる。

 開催の決断には産地が新型コロナ禍の影響で低迷していることも背景の一つにあり、「新型コロナ禍で元気が失われている中、活性化のために思い切って開催することも大事だと考えた」(繊維リソースいしかわの遠藤幸四郎社長)と言う。活性化に向けて重要なのが新しいモノ作り。そのために必要な新しい素材に触れる機会を設けることで今後につなげていく狙いがある。

 同フェアは今後、アパレル用だけでなく、資材用を含めた総合的な展示会に発展させていく構想がある。その一つとして、特別講演はイテマウィービングジャパンの宮本修司営業部長が、「欧米の産業資材市場と用途」をテーマに、資材用織物の現況を語る。このテーマの設定は、将来に向けて産業資材用途の開拓を目指す北陸産地企業が増えていることが背景の一つにあり、異業種企業へのDMなど資材用途からの来場者誘致に向けた取り組みも始めている。