中国・繊維アパレル企業の20年1~6月業績(5)/インナー/大部分が赤字か大幅減収

2020年10月07日(Wed曜日) 午後1時23分

 インナー7社の2020年1~6月業績は、3社が赤字、2社が前年同期に比べ大幅減益と、大部分が苦戦した。新型コロナウイルス禍で伸びた巣ごもり消費の恩恵を受けた企業もあった。

 7社のうち、唯一健闘したのが南極電商。同社は自らブランド運営せず、「南極人」ブランドのライセンス供与で稼いでいる。ライセンシーはネット通販を中心に、インナーやホームウエアを販売している。

 1~6月の純利益は4億3068万元で、11・5%増えた。売上高は0・5%減の16億2639万元で、ほぼ前年同期並みとなった。新型コロナウイルス禍で、巣ごもり消費が拡大したことが追い風となった。各ライセンシーのネット通販の総流通額は、144億元で30・9%伸びた。うち、アリババ集団のネット通販サイトで販売されるインナーは、18・6%増の27億6300万元だった。

 「スリーガン」などのインナーブランドと、ホームテキスタイルの内販、繊維品の輸出を手掛ける龍頭は、純損失が1億259万元となった。前年同期の黒字(純利益2005万元)から赤字に転落した。売上高は15億9071万元で、23・6%減った。新型コロナ禍や、米中貿易摩擦の影響を貿易事業が受けた。実店舗の売り上げも減った。

 「コスモレディ」を展開する都市麗人も、純損失が1億3134万元で、前年同期の黒字(3546万元)から赤字に転落した。業績不振のため、昨年から不採算店の大量閉店を進めている。期末店舗数は5457店で、前期同期末に比べ513店純減した。

 「マニフォーム」などインナーのマルチブランドを展開する匯潔は、売上高が10億5422万元、純利益が1億340万元で、それぞれ18・6%、45・9%減った。

 年初の国内での新型コロナの感染拡大に対応し、江西省のインナー工場を改造し、マスクの生産を始めた。マスクの売上高は1353万元で、全売上高の1・3%を占めた。(上海支局)