中国・繊維アパレル企業の 20年1~6月業績 (6)化繊

2020年10月08日(Thu曜日)

ポリエステル3強の強さ際立つ

 中国の化繊企業25社(ポリエステル12社、ナイロン3社、レーヨン7社、スパンデックス2社、ポリビニルアルコール1社)の2020年1~6月業績は、パラキシレン(PX)から加工糸まで一貫生産するポリエステル3強(恒力石化、栄盛石化、恒逸石化)の強さが際立った。レーヨンは大部分が赤字、ナイロンも苦戦した。

 ポリエステル最大手の恒力石化は、売上高が673億元、純利益が55億1686万元で、前年同期に比べそれぞれ59・1%、37・2%増えた。川上から川下の垂直統合サプライチェーンが奏功した。

 同社は19年5月に年産2千万㌧の石油精製一体開発プロジェクトを大連(遼寧省)で稼働し、石油精製からPX、高純度テレフタル酸(PTA)、PET、ポリエステル関連製品まで一貫生産している。

 今年後半から来年は、四川省瀘州市にポリエステル原糸と織物の大型生産拠点を設ける。総投資額は200億元で、原糸は年産120万㌧、織物は10億㍍を計画。中国西南部最大のポリエステル素材の生産拠点になる。

 PXからPTA、PET、ポリエステル関連製品まで一貫生産する栄盛石化は、売上高が502億元で、27・3%増えた。純利益は3億2079万元で、3倍になった。

 PXからPTA、PET、加工糸まで一貫生産する恒逸石化は、売上高が394億元で5・6%減ったものの、純利益は19億230万元で49%増えた。

 再生ポリエステル短繊維大手の優彩資源はこのほど、深圳証券取引所に上場した。上場目論見書によると、20年1~6月売上高は6億2638万元で23・9%減った一方、純利益は4494万元で2倍になった。

(上海支局)