中国・繊維アパレル企業の20年1~6月業績(7)/綿紡績/米中摩擦にコロナ禍で苦戦

2020年10月09日(Fri曜日) 午後1時21分

 綿紡績企業10社の2020年1~6月業績は、米中貿易摩擦と新型コロナウイルス禍のダブルパンチを受け、ほとんどが苦戦した。米国が9月に新彊綿花の使用禁止措置の構想を発表したことで、華孚時尚など新彊ウイグル自治区に工場を持つ各社の先行き不透明感が強まっている。

 最大手の天虹紡織は、売上高が82億1443万元、純利益が1047万元で、前年同期に比べそれぞれ19・4%、97・8%減った。大幅減益の主な要因は、紡績糸の粗利率が下がったこと(前年同期に比べ3・5ポイント低い10・6%)。

 主なアイテム別の売上高は、ストレッチ性を持つコアスパンヤーンが26億3241万元で、32・2%減った。その他の紡績糸は、6・2%減の36億628万元。布帛製生地は、11億691万元で8・3%減った。ニット製生地は18%減の3億2947万元。ジーンズは3億2566万元で、36・3%増えた。

 先染め大手の華孚時尚は、純損失が1億8945万元で、前年同期の黒字(純利益3億5149万元)から赤字に転落した。売上高が55億5585万元で24・4%減った。

 主な事業別売上高は、先染め糸事業が35・5%減の23億6542元、綿花・紡績糸の卸売りプラットフォーム事業が15・5%減の30億8796万元となった。

 デニム生地を生産する黒牡丹は、売上高が35億7458万元、純利益は3億6391万元で、各8・4%、30・3%増えた。最も貢献したのは不動産事業だった。

 綿糸や混紡糸、先染め織物、ホームテキスタイルを手掛ける河南新野紡織は、売上高が24億1281万元、純利益が1億1475万元で、それぞれ15・8%、24・8%減った。

 綿花収穫から紡績、糸染め、織布・編み立て、生地の染色加工、縫製までを一貫で手掛ける聯発紡織は、純利益が2億5807万元で53・8%増えた。ただ特別利益を除いた純利益は、20・4%減の9127万元だった。(上海支局)