中国・繊維アパレル企業の 20年1~6月業績(8)毛・麻紡績

2020年10月13日(Tue曜日)

ほとんどが赤字か大幅減益

毛紡績7社と麻紡績3社の2020年1~6月業績は、3社が赤字、4社が前年同期に比べ大幅減益と、芳しくなかった。黒字を確保した企業も、政府の補助金などの特別利益に頼っているところが多く、そうした企業は特別利益を除くと赤字だった。

 カシミヤ世界最大手で、エネルギー・冶金を主力とする顎爾多斯(オルドス)は、売上高が100億元、純利益が4億2560万元で、それぞれ3・1%、28・4%減った。

 事業別の売上高は今回発表していないが、カシミヤ事業は中国内販、輸出ともに新型コロナウイルス禍の影響を大きく受けたと説明。「オルドス」など自社ブランドの期末店舗数は、1271店(直営674店、加盟597店)で、19年末に比べ23店純増した。

 梳毛・紡毛紡績を手掛け、綿やリネンと梳毛糸の混紡を得意とする新澳紡織は、売上高が10億767万元、純利益が9097万元で、それぞれ3割強減った。

 ウールやアクリルを原料とし、紡績から染色加工まで手掛ける鹿港文化は、純損益が10億2300万元の赤字に転落した(前年同期は純利益7665万元の黒字)。主な要因は、映画・ドラマ事業が新型コロナ禍の打撃を受けたこと。多くの新作の制作がキャンセルになった。繊維事業の売上高は、約3割減った。

 山東如意は、売上高が4億8872万元、純利益が1528万元で、各18・3%、69・8%減った。投資益や政府からの補助金などの特別利益を除くと、1850万元の赤字だった。

 麻紡績の華昇は、純利益が2193万元で、黒字に転換した(前年同期は純損失1531万元の赤字)。ただ、特別利益を除くと2642万元の赤字だった。

 金鷹も純利益が2159万元で、黒字を確保した。もっとも特別利益を除くと、1402万元の赤字だった。

(上海支局)