中国・天虹紡織/ベトナムへ生産移管/米禁輸措置で

2020年10月14日(Wed曜日) 午後1時47分

 中国の繊維大手、天虹紡織集団(テクスホン)がベトナムへの生産移管を進めている。米国政府が9月に発表した中国・新疆ウイグル自治区で生産された一部製品の輸入禁止措置などが背景にあるとみられる。「ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)」が12日に伝えた。

 テクスホンは、北部クアンニン省にニット生地工場を建設する計画で、総投資額は2億1400万ドルとなる。3期にわたって建設し、第1期は2021年後半に稼働。最終的な年産能力は8万2500トンを予定する。

 VIRによれば、同工場の労働者の募集を10月に開始した。このほか、同省カムファー市で香港企業とともに繊維工場を建設する計画をしているとの情報もある。

 同社がベトナムへの生産移管を進める理由の一つには、米政府が発表した新疆ウイグル自治区に住む少数民族ウイグル族らの強制労働で作られた可能性のある一部製品の輸入を禁じる措置があるとみられる。ベトナム綿紡績協会(VCOSA)のグエン・バン・トゥアン会長によれば、新疆ウイグル自治区での綿花の生産は、同国全体の80%以上を占めるため、米国の措置は中国の繊維業者らに大きな影響を与える。[NNA]