担当者に聞く ユニフォーム最前線 (5)

2020年10月15日(Thu曜日)

東レ 機能製品事業部長兼 繊維GR・LI事業推進室主幹 梅田 輝紀 氏

安全・衛生への対応強化

 ――2019年度の業績は。

 東京五輪に向けた更新需要が企業別注を中心に旺盛だったほか、電動ファン付き(EF)ウエア向け、再生ポリエステルの販売が好調で前年実績をクリアできました。しかし、今年に入って新型コロナウイルス禍の影響が顕著になってきました。

  ――メンズワーキングの状況は。

 暖冬の影響で昨年の秋冬物は低調でした。この夏物は新型コロナ禍で売り場が閉まり4~5月はよくありませんでした。6月は多少、好転したようですが、7月はあまり暑くならなかったため勢いはもうひとつ。今のところ、先行きも苦しい、としか言いようがありません。

  ――新型コロナ禍に伴うプラスの影響は。

 使い切りの防護服「リブモア」が好調です。18年から発売し昨年は5倍増以上になりました。今年の上半期も既に倍増以上の勢いを維持しています。通気性の高さが他社品にない特徴で、夏場に着心地の圧倒的にいいことが現場に浸透してきたようです。新タイプの開発を進めており、下半期中に発売します。在宅中の高齢者の見守り用などで「ヒトエ」に注目するお客さんも増えています。

  ――抗ウイルス素材が改めて注目されている。

 当社も開発を進めており、ほぼ完成させました。ポリエステル100%や綿混といったさまざまなタイプで効果を検証しており、SEKマークも取れそうです。後発の分、他社品とは異なる何らかの優位性を持たせなければと考えています。

  ――エコ素材への引き合いは。

 ヤマトホールディングスさんが制服の更新時、「エコディア」を採用してくれました。企業別注を中心に引き合いがどんどん増えています。「&+(アンドプラス)」も注目されていて、是非やりたいとの声が掛かりました。今、大きな商談を進めているところです。

  ――20年度の後半商戦にどう臨む。

 新しい生活様式が求められる中、安全や衛生への関心が高まっています。抗ウイルスや制菌、耐洗濯性に対するニーズが強くなっています。このような素材による企画提案に力を入れていきます。

  ――間もなく展示会のタイミングを迎える。

 10月下旬から11月上旬にかけてウェブ展を開催します。抗ウイルス、遮熱、制菌、「リブモア」といった機能企画をお見せしようと思っています。

(毎週木曜日に掲載)