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ユニチカトレーディング/エコ素材の浸透目指す/ASEAN拡大を急ぐ

2020年10月16日(Fri曜日) 午後1時5分

 ユニチカトレ―ディングは4月にスタートさせた2020年度からの中期計画を通じ、「エコフレンドリー」や「パルパー・ソロナ」といったエコ素材の市場浸透を目指すとともに、ベトナムの拠点を駆使した取り組みでスポーツ、ユニフォーム向けの素材販売、OEM拡大を計画する。

 同社は中計の実践で業績を19年度の売上高362億円、営業・経常利益1億円から22年度には売上高433億円、営業・経常利益10億円に引き上げる。

 この間、エコ素材の開発、拡販に力を入れてきており、ケミカルリサイクルで生産するエコフレンドリーやこのほどラインアップしたパルパー・ソロナを打ち出し全用途での普及・浸透を目指す。

 新型コロナウイルス禍によって上半期は苦戦に転じているものの、マスクやアイソレーションガウン向けの販売を好調に推移させており、今後も高グレードのゾーンをターゲットとする開発、販促に重点化し拡販を計画する。

 先にベトナム・ホーチミンにASEAN開発センターを発足。新型コロナ禍でスタッフを送り込めない状況を強いられているが、同センターがコントロールタワーとなった取り組みで日本から持ち込む高機能糸と現地調達する汎用糸を組み合わせた開発に製品OEMも組み合わせ、テキスタイルやOEMで事業拡大を目指す。

 20年度は4月から新事業開発室を発足し取り組みをスタートさせており、自社サイトからネット通販によるマスクの販売を立ち上げた。

 災害対策品の開発にも力を入れている。被災者が必要とするものをパッケージで納められるようなグッズセットをネットで販売する準備を進めており、電子商取引(EC)に関わる知見を蓄積し、「ECにおける新規顧客開拓につなげたい」(細田雅弘社長)としている。

 非繊維事業では、産業資材やフィルム、プラスチックを主力に扱っており、包装用フィルムは巣ごもり需要を背景に販売量が拡大している。工業用フィルムでは、デジタル化や5Gの進展に伴い半導体市場向けが伸びており、引き続きこれらの拡販にも力を入れていく。