「JNBY」の江南布衣/複合施設「天目里」を開業/プラットフォーム化進める

2020年10月20日(Tue曜日) 午後1時23分

 【上海支局】「JNBY」を展開するレディース大手の江南布衣と、建築設計事務所のgoa大象設計が手掛ける複合施設「天目里」が浙江省杭州で18日、グランドオープンした。両社の本社のほか、蔦屋書店や美術館、ライブスペース、喫茶店、セレクトショップなどのテナントが出店する。江南布衣はこの施設を、ファッションを中心としたカルチャーのコラボレーションが生まれるプラットフォームにしていく。

 天目里は建築面積23万平方メートルで、中央の緑地を大小17の低層階の棟が囲む。設計は、関西国際空港や仏パリのポンピドゥー・センターなどで知られるイタリアを代表する建築家、レンゾ・ピアノ氏が担当。日本の僧侶・庭園デザイナーの枡野俊明氏が手掛けた庭園も、三つ設けられた。

 このプロジェクトは、江南布衣の創業者で執行董事・CCO(首席創意官)の李琳氏の発案で、8年前から始まった。「クリエーティブな仕事をする社員に、忙しい日常を忘れ、生活の中にある美を発見できる空間を与えたかった」と李氏は話す。

 ファッション関係のテナントは、JNBYなどの自社ブランドのほか、デザイナーブランドを集めたセレクトショップや雑貨店などが入る。「自社ブランドにとって有効なプラットフォームにしたい。新進気鋭の企業や人とのコラボレーションがここかで生まれれば」と李氏は期待する。

〈蔦屋書店1号店も〉

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は同日、天目里の江南衣布の新社屋階下(1階と地下一階)で、蔦屋書店の中国大陸1号店をオープンした。約2千平方メートルの売り場で、書籍を中心に文具や雑貨、アパレルを販売するほか、カフェを併設する。

 CCCは、江南衣布の呉健董事長の誘いを受け、中国進出を決めたという。中国でもフランチャイズ展開していく方針だが、1号店の今回は江南衣布などと共同出資した合弁会社を通じ運営する。

 12月には、上海市内で別の加盟店オーナーと2号店を開業する。