中国2大レディースに聞く コロナ後の進路(後)/上海之禾時尚実業〈集団〉CEO 葉寿増氏/上海とパリの2本社制へ

2020年10月23日(Fri曜日) 午後4時33分

 高級レディースブランド「アイシクル」と「カルヴェン」を運営する上海之禾時尚実業〈集団〉は、フランス・パリにも本社を設け、欧州展開を加速する。新型コロナウイルス禍を脱し、国内は正常な軌道にほぼ戻った。葉寿増CEOに、このほど明らかにした日本出店や欧州展開、国内事業の計画を聞いた。(上海支局)

  ――「アイシクル」の店頭に活気が戻りました。

 1~9月売上高は前年同期に比べ4%増です。通年で10~15%増を見込んでいます。2~4月は苦戦しましたが、5月から回復し、今はほとんど正常に戻っています。

  ――ネット通販は。

 「天猫(Tモール)」を中心としたネット通販の1~9月売上高は、3倍弱になりました。もっとも、前年までの規模はとても小さかったです。

  ――3月からライブコマースを始めました。

 店員などがライブコマースで顧客にアピールし、会員制交流サイト(SNS)の「微信」で受注するケースが増えています。先日初めてKOL(キーオピニオンリーダー)をMCに招き、実施したところ、2時間の配信で100万元超を売り上げました。

  ――昨年9月、パリで開店したアイシクル海外1号店の状況は。

 新型コロナ禍の影響が大きく、ぼちぼちといったところです。パリには来年2号店を出します。英国・ロンドンの百貨店への卸売りの計画もあります。さらに今後5年で欧州の主要都市に約20店を設けていきます。

  ――日本進出も具体化しました。

 日本1号店は来年9月、大阪の大手百貨店に出します。海外ブランドのフロアで、売り場面積は約50平方メートルです。東京にも出店します。

  ――2018年に買収した「カルヴェン」は。

 中国で5店舗を運営しています。来年は15店出す予定です。パリにも1号店を出店します。

  ――今後は国内と欧州を中心とした海外展開の両輪ですね。

 国内は、現在の店舗数(271店)から大きく増えていかないと思います。既存店の改装による大型化が中心になるでしょう。ネットには力を入れます。

 海外では店舗展開と、パリのデザイン機能の拡充に取り組んでいます。そのため来年以降、パリの子会社を本社にし、上海本社との2本社制にしていくつもりです。