中国ブランド「単農」/日本で卸事業を強化/南青山の店舗で知名度向上

2020年10月27日(Tue曜日) 午後1時5分

 中国発のメンズブランド「単農(ダンノン)」は、百貨店やセレクトショップを軸とした卸事業を強化している。今年1月には東京都港区の南青山に海外初の店舗を開設。中国では文化人やアーティストからの支持が厚く、アートシーンとの親和性が高いブランドとして知られている。

 同ブランドは2013年に広州市で創業。当初はプライベートでオーダー服を製作していたが、顧客が増えたのを機に「単農」を設立した。朴とつとしたシンプルなスタイルを提案しながらも、上質な素材群とアーティストと協業したグラフィックを採用するなど、上品に仕上げたメンズウエアを特徴としている。

 中国では北京、上海、広州、成都などの主要都市を中心に116の直営店を展開。近年は、現代的なカジュアルウエアを好む起業家や若手経営者が同ブランドを着用していると言う。

 素材は日本やイタリアから調達。20秋冬シーズンは全体の6割が日本の素材で占められ、和紙を織り込んだ生地や有松絞り、麻に塩縮加工を施した生地を多く用いた。縫製は主に中国で行っている。

 南青山の店舗(2フロア・計200平方メートル)は、欧州の有力メゾンが立ち並ぶ好立地にあり、オープン時は日本人やインバウンド客を取り込んでいた。一時は外出自粛の影響で来客が減ったものの、23日からは、単農を愛用する建築家の黒川雅之氏との協業展を実施。両者は“衣食同源”をテーマに、テーブルウエアや家具、ファブリックなどを提案している。展示は11月3日まで。