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東レ/新たに「ムッシュオン4X」抗酸化効果など四つの機能性

2020年10月28日(Wed曜日) 午後1時5分

 東レはこのほどナノテクノロジーを応用し臭いの元を抑制する消臭素材「ムッシュオン4X」を新たに開発した。ワーキング、サービス、メディカルなどのユニフォーム、スクール、インナー、ドレスシャツやふとんカバー、シーツなどの寝装用途に投入。2021年度で20万㍍、25年度で50万㍍の販売を計画する。

 「ムッシュオン」は08年に宇宙船内向けの素材として宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発した消臭素材。同素材に不快臭発生を抑制する効果を組み合わせムッシュオン4Xを開発した。

 近年、夏場の猛暑日が増えており、汗の不快な臭いに対する発臭抑制や消臭へのニーズが高まっているという。

 東レは不快臭の原因を改めて検証・分析したところ、皮脂が酸化分解されることが不快臭発生の原因の一つになっていることを特定した。

 ムッシュオン4Xには、東レのナノテクノロジーを応用した後加工技術により、アンモニア臭の消臭効果をベースに生地への皮脂の蓄積を防ぐ防汚効果、生乾き臭の原因となる菌の増殖を抑える制菌効果に加え、新たに発見した皮脂の酸化分解を抑える抗酸化効果という四つの機能性を持たせた。

 抗酸化効果を発揮する素材は他社にはないという。環境に配慮しフッ素系化合物を使用しない加工方法を採用した。数件の特許を出願中。