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帝人/フランス企業と複合材料供給で契約/航空機向け炭素繊維製品強化へ

2020年10月28日(Wed曜日) 午後1時23分

 帝人は、航空・宇宙などに関連する事業を展開するサフラン社(フランス)との間で、航空機の部品に使用される高機能複合材料の供給に関する契約を締結した。契約締結後、帝人がサフラン社に供給する最初の材料の一部は高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売するレネゲード社(米国)で製造する。

 サフラン社は、航空機向けの部品製造について、エンジンや降着装置、内装品など、品質の高い装備品を製造・販売し、航空機業界で高いプレゼンスを誇る。帝人は25年にわたってサフラン社に高機能素材を供給してきたが、次世代航空機用の高機能素材の供給を強化すると同時に、高機能複合材料の供給を始める。

 今後帝人は、航空機市場の諸課題に対してソリューションを提供すべく、サフラン社と協力・連携し、生産コスト改善や環境負荷低減に貢献する技術の開発を進める。帝人の乾秀桂炭素繊維事業本部長は「今回の契約締結はサプライヤーとしての帝人の地位を強化していくもの」と話した。

 現在の中期経営計画でも航空機向け炭素繊維中間材料の展開を「将来の収益源育成」と位置付けている。航空機向け炭素繊維製品のソリューション提案力を高め、2030年近傍までに航空機用途で年間9億ドル超の売り上げを目指す。

〈AZLパートナーネットワークに参画/帝人グループ〉

 帝人グループはドイツ・アーヘン工科大学の関連組織、AZLアーヘンが主催する自動車などの軽量化に寄与する技術開発のための産学共同オープンイノベーションプログラム「AZLパートナーネットワーク」に参画することを決めた。

 同ネットワークには各国から約90機関が加盟しており、熱硬化性・熱可塑性複合成形材料といった高機能材料のエキスパートが集結しているという。

 帝人グループは米国CSP社やポルトガル・イナパル社、チェコ・ベネット社の買収などを通じ複合成形材料事業の拡大を推進している。目指す方向性が一致していることから同ネットワークへの参画を決めた。