インドネシア/繊維産業支援の成長戦略/産業省が打ち出す

2020年11月11日(Wed曜日) 午後1時27分

 インドネシアの産業省は4日、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた国内の繊維・繊維製品産業の生産性を維持するための成長戦略を打ち出した。

 3日に開催されたオンラインセミナーで産業省化学・医薬・繊維産業局のムハマド・カヤム局長は「テキスタイル・ロードマップ4・0」の導入を明らかにした。「短期(3~5年)」「中期(5~10年)」「長期(10~15年)」の三つの視野から強化していく。

 短期では、合成繊維、高品質の毛糸、特殊繊維、工業用繊維の開発に力を入れ、中長期では、複数の繊維を用いた産業繊維資材であるテクニカルテキスタイル、レザーファブリックなどの高度な素材や機能性衣料の開発を進める。その上で、かねて同省が推進しているデジタル技術による製造業などの革新をめざす「インダストリー4・0」(第4次産業革命)の導入を繊維・繊維製品産業に求めた。このほか、同産業の上流と下流部門の連動を高め、国内原材料の使用を促すことも盛り込んだ。

 産業省では、繊維・繊維製品産業が2015~35年の長期計画を盛り込んだ政府の産業開発マスタープラン(RIPIN)の一つであり、インダストリー4・0の実現に向けたロードマップ(行程表)「メイキング・インドネシア4・0」に沿って優先的に支援するとしている。

 産業省のアフマド・シギット事務次官は、19年時点で繊維・繊維製品産業は輸出額が129億ドルに達し、374万人の雇用を支えていると説明。「国内で最も古く、大きく、強力な構造を持った労働集約型産業だ」と強調した。

[NNA]