担当者に聞く ユニフォーム最前線 (9)

2020年11月12日(Thu曜日)

ベトナム生産を高度化   クラレトレーディング ユニフォーム部長 香取 雅之 氏

 ――2019年(12月期)はどうだった。

 前半は堅調でしたが、後半でやや苦戦し、トータルはほぼ前年並みでした。ワーキングではアパレルが備蓄に前向きでしたし、この数年好調な企業別注向けの販売が勢いを維持しました。サービス、オフィスは前年並みでした。

  ――新型コロナウイルス禍の影響は。

 6月ぐらいからマイナスの影響が感じられるようになってきました。上半期はワーキングが流通在庫の調整局面に入り、その影響で当部全体も苦戦に転じました。7月以降は新型コロナ禍の拡大でアパレルがブレーキをかけ始めた分、さらに厳しくなっています。アパレルとフェース・トゥ・フェースで新しい企画の商談を進めにくい環境を強いられており、先行きは極めて不透明です。

  ――この数年、展示会を開いていない。

 年末から年始にかけて衣料・クラベラ事業部としてのウェブ展を計画しています。当部は消臭「シャインアップ」やオフィス向けの梳毛調「ソリビア」、導電「クラカーボ」などを出展します。

  ――新型コロナ禍に伴い衛生、安全素材が注目されている。

 練り込みで開発中の制菌素材をウェブ展に出展します。こちらは後加工ですが抗ウイルス素材の開発にも力を入れており、何とかウェブ展に間に合わせられればと考えています。最近は作業服からも抗ウイルス素材を求める声が強まってきました。

  ――環境配慮型素材の拡販に取り組んでいる。

 エコ素材を冠ブランド「エコトーク」に統合して、現状のポリエステル全体に占める比率30%を21年で50%に引き上げる目標を掲げています。

  ――電動ファン付きウエア向けの販売状況は。

 3、4年前からテキスタイルの販売を開始しました。今後、市場は低価格品と高機能品とに二極化していくとみています。当社は消臭や遮熱素材で高機能品のゾーンへの売り込みを強化していきます。

  ――この間、ベトナムの拠点を活用した取り組みを強化してきた。

 作業服や白衣が中心です。製品OEMを含むベトナムオペレーションの比率は現状で15%前後。これまでは汎用品が中心でしたが、高機能素材による一貫生産を増やし、20年で20%超に引き上げます。(毎週木曜日に掲載)