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ユニチカトレ―ディング/エコ素材に重点化/ガウン・防護服で製品ビジネス

2020年11月13日(Fri曜日) 午後1時4分

 ユニチカトレ―ディングの細田雅弘社長は10日の決算会見(リモート)で、今後は「環境配慮型素材による取り組みを最優先させる」とともに、デジタル化ビジネスを推進し業容拡大を目指す方針を明らかにした。

 当期は、厚生労働省からの要請に応じ医療用アイソレーションガウンや防護服700万着(製品換算)を供給したことが大幅増益に貢献した。

 同社は10年ほど前から医療用ガウンや防護服向けの素材販売に取り組み、今後は10年間で蓄積してきた知見を生かし製品事業を本格化する。病院などで現場からのニーズの聞き取りを進めており、これらを反映させた素材の導入でガウン、防護服の高機能化に取り組む。

 同社は再生ポリエステル「エコフレンドリー」やPLA繊維「テラマック」、植物由来のPTT繊維を複合する「パルパー・ソロナ」、ひまし油を原料とするナイロン11「キャストロン」をそろえ、これらでエコを求める多様なユーザーニーズに応える。

 デジタル化を推進していく一環として、既にマスク販売のネット通販サイトを立ち上げている。今年4月に発足させた新事業開発室が中心となった取り組みで新規事業、新規顧客の掘り起こしに力を入れる。

〈ガウン・防護服が増益に貢献〉

 ユニチカトレ―ディングの2020年4~9月期連結決算は売上高188億円(前年同期比1・5%減)、営業利益6億円(200%増)、経常利益6億円(200%増)、純利益3億円(50%増)の微減収大幅増益となった。

 新型コロナ禍で主力のユニフォームや婦人服地など衣料繊維事業全般で苦戦を強いられた一方、産業資材は巣ごもり需要の取り込み、医療用ガウンなどの販売が好調で増収増益だった。

 連結子会社の大阪染工は昨年下半期からの苦戦が継続。インドネシア・ユニテックスでは構造改善の一環として先染めや織布から撤退を済ませており、今後は複重層糸「パルパー」を中心とする紡績事業に特化し黒字転換を目指す。

 通期では、売上高353億円、営業・経常利益3億円、純利益2億円を見込んでいる。