サンビーム/大手集中で日本向け健闘/日系の糸使いで価値向上

2020年11月13日(Fri曜日) 午後1時17分

 中国・山東省の世界最大級のタオル製造の孚日集団(サンビーム)は、2020年1~10月の対日販売が前年同期比1~2%減収だった。新型コロナウイルス禍で、中国からのタオル輸入が2桁%落ち込む中で健闘する。

 財務省貿易統計によると、2020年1~9月の中国からのタオル輸入重量は前年同期比13・2%減の2万344トン。厳しい環境下で、山東省の中小タオルメーカーがタオル生産から撤退し、同社を含めた大手タオルメーカーに発注が集中する傾向がある。

 同社の対日販売は18年が前年比5%増の1・28億ドル、19年が1・3億ドルと増加傾向にある。20年はホテル向けなどが前年を下回っているものの、5%以上落ち込む欧米向けと比べると、「それほど悪くない」(同社)とする。

 同社は、アジア向けの第1工場、欧州向けの第2工場、米国向けの第3工場、中国国内向けの第4工場を持つが、18年に第5工場を新設し、アジア向けを増強。エアジェット織機178台を導入して日本向けも力を入れる。

 日本向けは、日系メーカーの糸使いで価値を高めた提案も行う。タオル・撚糸製造販売の浅野撚糸(岐阜県安八町)の特殊撚糸「スーパーゼロ」使いのタオルを新たに提案して百貨店向けなどへの浸透を図るほか、ユニチカの環境に配慮したポリ乳酸繊維「テラマック」使いを訴求する。10~12日に大阪市中央区で開かれた中国山東省輸出商品展示商談会でもアピールした。