台湾・三洋紡織/15日に桃園工場の操業停止

2020年11月17日(Tue曜日) 午後1時32分

 台湾加工糸メーカーの三洋紡織繊維(トリ・オーシャン・テキスタイル)は12日、桃園市に持つ工場の操業を15日に停止すると発表した。新型コロナウイルス禍の影響で受注が大きく減少したことを理由に挙げた。三洋紡織は台湾での生産を全面的に停止する。13日付「経済日報」などが伝えた。

 楊学沢総経理によると、桃園工場では主にポリプロピレン(PP)繊維を生産していた。ポリプロピレン繊維が同社の今年1~9月の売上高に占める比率は約31%。ただ台湾での生産コストの高さや新型コロナウイルスの影響を受け、同製品からの営業損益が3114万台湾ドルの赤字となったことから、操業停止を決めた。

 同社は今年に入り桃園工場の人員を削減。今年初めに200人いた従業員を現在までに50人余りへと減らした。桃園工場が抱えていた受注は今後、全て外注で対応する。

 三洋紡織の2020年1~9月期の連結決算は、純損益が2億7800万台湾ドルの赤字だった。前年同期の8518万台湾ドルの黒字からマイナスに転落した。

〈台湾生産撤退相次ぐ〉

 台湾繊維業界はこのところ、域内での生産を相次ぎ停止している。コスト高や新型コロナウイルスによる受注減が要因。

 宜進実業は台南市のシルク加工工場の生産を今年1月に停止。台南紡織(タイナン・スピニング、南紡)も5月に台南市新市区の工場の操業を停止し、ベトナム工場に全ての生産を移管した。大東紡織は、桃園市中¥文字(U+58E2)区の工場を9月までに閉鎖した。

[NNA]