次の進化へ (8) 北陸ヤーンフェア20レビュー

2020年11月18日(Wed曜日)

機械関連や大学も出展

 北陸ヤーンフェアでは糸の周辺分野にも出展対象を広げており、繊維機械の企業も継続して出展している。

 エディは、日本での代理店を務めるLGL(イタリア)のフィーダーやピカノール(ベルギー)のレピア織機を紹介した。ピカノールのレピア織機「オプティマックス―i」はデジタル技術による使いやすさや幅広い糸種の緯入れが可能などの特徴を持ち、注目が高まる資材用途にも多く使われている。会場では「オプティマックス―i」、タオル用レピア織機「テリーマックス―i」とも最新のカタログも用意して訴求した。

 テクノトレーディングは、台湾の部品専業メーカーである乙銓企業の日本での総代理店で、織機用の各種部品を紹介した。長く使っている機械では、既に織機メーカーが生産を止めて部品調達に苦労することがあるが、そういったケースにも対応する。買いやすい価格も魅力で、今回展でも新たな取引につながりそうな商談ができたという。昨年は主力のウオータージェット用とエアジェット用を中心に展示したが、今回は新たにレピア織機用も紹介した。別注対応も行う中、会期中は織機以外の部品についての問い合わせもあったという。

 TMT神津は合繊長繊維用リワインダー「ワインディングマスター」を紹介した。TMTマシナリーと共同開発した機種で、さまざまな糸に対応し、1錘単位での設置が可能。合繊用リワンダーでは2000年発売の「SSP―MV」以来の新機種となり、新型コロナウイルス禍の収束後を見据えた投資が検討される中で注目を集めた。

 北陸ヤーンフェアは産学交流の場にもなっており、福井大学や信州大学などが出展した。新しいモノ作りが重要となる中で大学が持つ新技術への注目も高く、ブースには多くの人が訪れていた。

 信州大学はテクテキスタイルやITMAなどの海外展のほか、北陸ヤーンフェアにも継続出展している。同大学のFii(ファイバー・イノベーション・インキュベータ)施設には、複合溶融紡糸やメルトブロー不織布などの設備を置き、サンプル製作から分析・評価まで一連の研究開発が可能。産学連携への注目は高く、Fiiの企業に貸し出す部屋は50室のほぼ全てが常時埋まっていると言う。(おわり)