次の進化へ (7) 北陸ヤーンフェア20レビュー

2020年11月17日(Tue曜日)

開発機能を訴求

 山越は独自開発のポリエステル加工糸やサステイナブル糸、銀イオンや銅イオンを使った機能糸などを紹介した。会期中、ブースには途切れなく人が訪れていたが、特にレーヨン×ポリエステル糸などの新商品や天然繊維のような風合いと膨らみを実現した「ディープリッチ」などが好評だったという。サステイナブル素材への注目が高まる中で、GRS認証取得品も注目された。GRS認証は3月に取得したが、新型コロナウイルス禍で顧客への本格的な紹介ができず、今回が初披露となった。

 ジャテックは展開する糸を幅広く紹介するとともに、糸加工からサイジング、織り・編み、染色加工までグループの生産機能を紹介した。初日の訪問客数は昨年の1・5倍に増えるなど盛況で、糸ではコラーゲン練り込みナイロン糸などの注目が高かった。

 グループの生産機能を改めて紹介した効果もあった。同社はサイジング工場のほか、グループに織布(AJL、WJL)のジェイ・テキスタイル、エアー複合加工機を持つケー・エヌ・テー、丸編み・染色・縫製などの設備を持つJCレースがある。新しいモノ作りが求められる中で、糸から生地の一貫生産・開発が可能な点が注目を集めた。

 山甚撚糸は「サステイナブル」「テクスチャー」などの切り口で撚糸技術を訴求した。特にサステイナブル素材を求める声が多く、植物由来×再生ポリエステル糸などが好評だった。新しいネタを探す動きが顕著になる中で、今回はより踏み込んだ技術の説明を求められるケースも多かったという。

 初出展のAMOTは、セーターやマフラーなど横編み製品を紹介した。OEMが主力で、編み機や縫製機を自社で持ち、試作から短納期で対応する機能などを訴求した。今後、企画開発力の強化とともに外への発信を強める考えで、展示会への出展を増やす予定。手始めとして地元で開催される北陸ヤーンフェアに参加した。出展品の中では反毛×中空型再生ポリエステルで制菌加工を施したセーターなどエコや機能への注目が高かった。