中国繊維産業/RCEP発効に期待/「中日間は中国が受益者」

2020年11月18日(Wed曜日) 午後1時31分

 【上海支局】日中韓やASEAN、豪州、ニュージーランドなど15カ国が15日、地域的な包括的経済連携(RCEP)に署名したことで、中国では早期発効への期待が高まっている。現地ネットメディア「界面新聞」は同日付で、「中日間では、中国の繊維アパレル産業が最大の受益者になる」と伝えた。ASEAN地域の繊維産業の成長が加速することで、中国国内の産業はアップグレードを促されるとの見方もある。

 界面新聞は、RCEPの最大の目玉は日中間で初めて交わされる自由貿易協定とした。日中間の貿易では、中国の繊維アパレル産業が最大の受益者になるとの見方を示した。一方、光電子関係の生産設備などのハイテク産業は、短期的にはマイナスの影響があるとした。

 繊維専門紙「紡織服装週刊」は、域内での国をまたいだサプライチェーン構築が促進されると指摘。豪州産ウールを中国に輸出し、生地を生産、それをベトナムで縫製し、日中韓などに輸出するようなケースが増えるとした。

 一方、中国からASEAN地域へのボリュームゾーンの生産シフトがさらに進むことで、中国の繊維産業はアップグレードが避けて通れないとの見方を示した。

 中国の2018年繊維輸出額は2771億ドル。うち、RCEPに今回署名した14カ国向けは計735億ドルで、約27%を占める。