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旭化成アドバンス/車両内装トータルを伸ばす/縫製参入を今後の開発に反映

2020年12月07日(Mon曜日) 午後1時21分

 旭化成アドバンスは自動車用エアバッグを中心とする車両資材事業の強化・拡大に取り組んでおり、縫製事業に参入するために設立した旭化成アドバンスベトナムを2022年度でフル稼働させるとともに、同社を起点とするエアバッグメーカーなどとの接点を増やし次世代型商材の開発にフィードバックさせる。

 旭化成アドバンスは自動車用エアバッグを中心とする車両資材事業の強化に取り組んでおり、旭化成グループのエアバッグ事業の川下戦略を強化する一環としてエアバッグ縫製の旭化成アドバンスベトナムを設立している。

 新型コロナウイルス禍の影響で当初予定よりは半年近い遅れとなったものの、今夏から量産を立ち上げており、年産250万個体制を「22年度でフル操業させたい」(石川智繊維資材事業部長)との意欲を示している。

 縫製に参入することでエアバッグメーカーとの接点が増大。次世代型エアバッグなどの情報収集を強化し、今後の原糸開発、基布の開発に反映させる。

 新興国での普及、歩行者用やフロンタルセンターエアバッグといった搭載部位の拡大によってエアバッグ需要は「潜在的に20~25%の伸びを期待できる」とみており、今後もエアバッグメーカーへの販促を強化し成長路線を維持したい考えだ。

 現在はスパンボンドによるエアバッグ包材を主力に展開しており、タイで年産2千万個、中国で年産4千万個体制を構える。

 車両資材関連では、自動車内装材全般をターゲットとする取り組みにも力を入れており、旭化成の人工皮革「ラムース」に使われるスクリム(補強材)でも拡販を計画。

 ドイツの旭化成ヨーロッパ、米国のグループ会社・セージとも連携し内装材の共同開発を進めており、耐炎繊維「ラスタン」、立体編み物「フュージョン」なども含めて内装材ビジネスの拡大を目指す。