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21秋冬服地提案/サステ、抗ウイルスが台頭/ウェブ映えも重要な要素に

2020年12月09日(Wed曜日) 午後1時0分

 新型コロナウイルス禍が続く中、生地商社が打ち出す21秋冬向け服地は(1)サステイナブル(2)抗菌・抗ウイルス(3)ウェブ映え――という三つの要素の台頭が顕著だ。(吉田武史)

 国内服地最大手のスタイレム(大阪市浪速区)は、例年同様に四つのシーズンテーマを用意してスタイリングと服地トレンドを打ち出しているが、各テーマや各課のイチ押し生地の中で目に付くのはやはり、サステイナブルの文言だ。オーガニックコットン使いであったり、再生ポリエステル使い、エコファーだったりする。抗ウイルスや抗菌加工生地も各種取りそろえている。

 柴屋(同中央区)も21秋冬提案の軸にサステイナブルと抗ウイルスを据えた。好評を博す「天日干しシリーズ」の機械乾燥や毛焼き工程を省く点を地球環境配慮としてアピールし直すとともに、オーガニックコットンや再生ナイロン使いのバリエーションを拡大する。抗ウイルスはクラボウの「クレンゼ」でさまざまな織り組織を用意した。

 宇仁繊維も、四つの服地テーマを21秋冬に向けて打ち出しながら、サステイナブルと抗菌・抗ウイルスを随所に散りばめる。サステイナブルとして再生ポリエステルやオーガニックコットン、エコレザー、トリアセテートなどを用意し、「国内アパレルからの引き合いが強まってきた」と拡販に期待する。抗菌・抗ウイルス加工生地でも「実際の販路は限られる」ものの拡販への手応えを得ている。

 瀧定名古屋は9月に、スウェーデンの抗菌技術のリーディングカンパニー、ポリジン社と国内初となるオフィシャルサプライヤー契約を締結し、21秋冬からポリジン社の抗ウイルス、抗菌防臭加工技術を施した生地の販売を始める。

 ウェブ映えという新しい切り口にも各社が取り組んでおり、カラーと柄がより重視されるシーズンになるとともに、撥水(はっすい)やストレッチといった機能性、トレーサビリティーの確保など、ウェブ上でうたいやすい文言に工夫が凝らされる。