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三陽商会「ブルーレーベル・クレストブリッジ」/正統派の服に新たな風/江角デザイナー起用で企画刷新

2020年12月15日(Tue曜日) 午後1時10分

 三陽商会は、婦人ブランド「ブルーレーベル・クレストブリッジ」のクリエーティブ・ディレクターに就任した江角泰俊氏による商品を都内で披露した。

 英国調のクリーンで正統派なブランドイメージに、江角氏による遊び心やシャープなディテールを加味。21春夏シーズンは「機能性やユニフォームから着想したモチーフを取り入れた」。同ブランドの正統派なイメージを踏襲しつつ、現代アートの文脈やデザイン性の強いグラフィックをシャツやドレスに反映させた。

 同氏が英国でキャリアを積んでいた時に通っていたと言う、アーティステックな仕掛けの中でアフタヌーンティーを楽しめるロンドンのカフェ「スケッチ」の雰囲気をコレクションに盛り込んでいる。

 3通りの着回しが楽しめるジャンパースカートやビッグリボンを配したトップス、ハウスチェック柄の部分使いも特徴。丈変化やスリーブ使い、ネックラインの微調整も行っており、ファッション感度の高いキャリア層にも訴求できる商品に仕上げた。

 婦人ブランドのブルーレーベル・クレストブリッジ、紳士ブランド「ブラックレーベル・クレストブリッジ」は、15秋冬のデビュー時から「ミハラヤスヒロ」の三原康裕デザイナーがディレクションを担当してきた。今回、三原氏の契約が満了し、江角氏に白羽の矢が立った。

 三陽商会は「過去に英国で仕事をしてきた江角氏と、(英国調の)クレストブリッジの親和性は高い。次の時代を一緒に築きたい」と言う。21春夏に婦人服を先にディレクションし、21秋冬には紳士服のブラックレーベル・クレストブリッジも同氏が監修する。

 江角氏は、英国セント・マーチン美術大学を卒業後、英ブランド「アレキサンダー・マックイーン」などでキャリアを積み、2010年に自身のブランド「ヤストシ・エズミ」を創業。11秋冬から東京ファッション・ウィークでファッションショーを実施し、国内外で販路を拡大している。

 17年には、伊ブランド「コスチューム・ナショナル」のクリエーティブ・ディレクター(婦人部門)へ就任。18年にブランド名を「エズミ」に改称したほか、19年にはエズミのメンズラインをスタートした。今年は日本航空(JAL)の制服コンペで優勝し、客室乗務員と地上接客部門のデザインを担当した。