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東レ 22春夏/秋冬スポーツ/「エコディア」を前面に/新たに汗染み防止素材も

2020年12月17日(Thu曜日) 午後4時42分

 東レは22春夏および22秋冬向けのスポーツ商戦に幅広く構えるエコ素材で組み立てた戦略素材群を打ち出す。バイオ由来の原料によるエコ素材「エコディア」ではナイロンをラインアップ。透湿防水「ダーミザクス」や「エントラント」、軽量・コンパクト「エアータスティック」などでもエコ素材の複合企画を充実させている。

 同社はバイオマス由来の原料で開発した素材を「エコディア」ブランドで展開しており、これまではサトウキビ由来の原料を30%ミックスするポリエステルの販売を先行させてきた。

 22年度からはトウゴマ由来のセバシン酸60%と、石油由来のヘキサメチレンジアミン40%で開発したナイロン610の本格販売を開始する。

 22デシテックス使いの軽量極薄織物をダウンジャケットの表地向けに打ち出したほか、疎水性に優れるナイロン610の物性を訴求しテントやシュラフといったアウトドアアイテムを開拓する。

 22春夏からは新たに開発した汗染み防止素材「フィールドセンサーEX」「クールアプリ」を投入する。フィールドセンサーEXは特殊なニット構造により毛細管現象を発生させ、汗を素早く吸水・拡散・乾燥させる。

 クールアプリは衣服内の湿気を吸湿し蒸れ感、不快感を低減する接触冷感素材。ナイロン、ポリエステルのツーウエー、丸編みを投入する。スパンデックス「ライクラ」の消臭タイプ(「T―327C」)を交編した素材群でインナー、肌着アイテムも掘り起こす。

 フラットな表面感を持たせたベーシックな素材群で展開してきた高通気「ドットエア」では、新たにシアーサッカーをラインアップ。ナイロンのタスラン加工糸、シワ加工で綿のような表面感、カジュアルな質感を強調したボトムス用織物も用意する。

 このほど東西でスポーツ素材の内見会を開催し22年度向けのプロモート素材群を披露。エコディアやフィールドセンサーEX、ドットエアなどで来場者のピックアップが相次いだと言い、「22年度の状況は読めないが、これ以上悪くなることはない」との認識を示す。