タイ・衣料ナイス/コロナで今年の売上高前年並み

2020年12月23日(Wed曜日) 午後1時30分

 タイの衣料品製造大手ナイスグループのプラソップ最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、今年の売上高が前年並みもしくは10%以下の減収になるとの見通しを示した。「ターン・セータキット」の最新号が報じた。

 年初には売上高で前年比15%増の5億ドルを目指すとしていたが、コロナの影響で一時減産したためプラスを確保するのは難しくなったもよう。ただ、主要顧客である外国の大手スポーツ用品メーカーはオンラインで売り上げを確保しており、大幅な減収にはならない見込み。生産量は昨年の5800万~5900万着に対し、今年は約5600万着にとどまる見通し。来年は6千万着を目指す。

 ナイスグループは現在、タイ、カンボジア、ベトナム、中国の4カ国で工場を運営し、従業員2万6千人以上を雇用している。新型コロナの流行拡大時には操業日を週6日から4日に短縮したため一時的に2千~3千人を削減したが、収束に伴い再雇用を開始した。

 拠点別の輸出比率は、タイが35~36%、カンボジアが30%、ベトナムが20%、中国が10%で、カンボジアは税制優遇措置が受けられる欧州向けの輸出拠点。今年8月には欧州連合(EU)がカンボジアへの無関税、数量無制限で輸出を認める特恵制度「武器以外の全て(EBA)」の適用を一部停止したが、EUを脱退した英国が再適用の方針を示していることから操業を継続する。中国の生産拠点は人件費が上昇しているが、コロナ収束で需要が急速に回復し始めているため同様に操業を継続する。

[NNA]