ユニチカ〈北京〉貿易/営業と開発の強化へ/今年は微減収増益に

2020年12月24日(Thu曜日) 午後1時34分

 【上海支局】ユニチカトレーディングの現地法人、ユニチカ〈北京〉貿易は2021年、素材の現地開発と、中国内販、日本、第3国向けの販売を強化する。今年の売り上げは、新型コロナウイルス禍を受けたマスク販売などが貢献し、前年に比べ微減にとどまる。利益は、出張などの経費削減で前年を上回る見通しだ。

 日本本社からの受託生産がメインの会社から、営業主体の会社へのシフトを目的に、今年初めに組織変更した。従来の繊維、資材、生産、管理の4部体制を、繊維と資材部を統合再編し、営業、生産、管理部の3部体制にした。生産部は日本本社からの受託生産を専門に請け負い、営業部はそれ以外の全ての販売を担当する。

 同時に開発強化のため、上海拠点の生産機能を常州拠点(江蘇省)に移管した。「新型コロナ禍で遅れたが、間もなく日本本社の技術者が常州に駐在する。中国発信の素材を来年以降拡充していく」と生田孝史総経理は話す。

 同社の事業別売り上げ構成比は現状、日本本社からの受託生産が6割、内販と第3国向け、日本の顧客との直貿の合計が4割を占める。新組織の下、この割合を3年後に半々にする計画を持つ。

 今年上半期は、新型コロナ禍前に交わした契約の出荷があったことや、日本と欧米向けのマスクの販売が伸びたことで健闘した。下半期は苦戦が予想されたが、中国内需が回復したことで踏みとどまっている。「特に病院向け白衣の内販が去年の2倍の勢いで伸びた。元々、日本に供給していた生地の機能性が評価されている」(生田総経理)と言う。

 来年は、開発と販売をさらに強めていく。繊維は川上から川下まで商売があるが、資材は今のところ原材料売りが中心。そのため来年以降、半製品や完成品での販売も模索していく。